2011年10月28日金曜日

物作りは治具作りから・・・



こんな治具を作成してリールシート作ってます。自作のつたない物ですがそれなりに活躍してくれます。簡単に言うと旋盤にセットできる万力と言ったところでしょうか。
もう少し大きな旋盤なら材を押さえる場所は一ヶ所で済むと思いますが、マイクロレースでは色々考えないと出来ないところが辛いですね。これで、穴あけと溝きりをやってます。

2011年10月26日水曜日


二年程前に切り出した真竹らしき竹があります。
そろそろこの竹でロッドを作ってみようかと思っていますが、
真竹なのか孟宗竹なのか分かりません。

真竹と孟宗竹は節が違うという話ですが、
いまだによく分かっていないので教えてください。
これ、どっちでしょう?

2011年10月25日火曜日

Rudeness

Kineya Country Bumpkin asks "What's this?".

Maybe Bumpkin thinks multi-blade tools are vegetable choppers, for slicing pickles of turnip, radish, cucumber ^/^

こんなの どう?





18割12割

一撃6本カット

面白みがないよね〜
めんどくさがりだから仕方ないワン

2011年10月23日日曜日

 先月から作っていた竿(8ft #5)が完成し、無事オーナーに引き渡しました。初めて手にするバンブーロッドに、手放しで喜んでいる姿を見ると、作って良かったと心底思います。
 思い返せば、自分も同じように初めての竹竿を作ってもらい、受け取った時は昨日の彼のように嬉しそうな顔をしていたんだろうと思います。何しろホントに嬉しかったんだから。

 オーナーが取りに来る直前にあわてて写真を撮りましたが、昨日は雨、屋内では暗くてまともな写真が撮れませんでした。こういう時は明るいレンズのカメラがあっても良いかな、と思います。
中古機でも探そうかな・・・

2011年10月17日月曜日

キタガミトビケラ

 皆様先日は京北でお世話になりました.なおと父です.またまたFFには全く関係なさそうな水生昆虫です.
 灰屋川・芹生でキタガミトビケラをみつけました.普通種ですが案外限られた水域にしかいない気がします.何が面白いかというと,彼らのそのライフ・スタイルです.
 石からみょーんと棒を伸ばしてその先に巣を作ります.その巣から顔をだして,脚をいっぱいに広げて流れてくる有機物(餌)を待ちます.どう考えても石の間を歩き回って探した方が餌を得る効率が良さそうです.それに増水のときはぐるんぐるんにかき混ぜられそうです.それでも彼らはこのスタイルを選んだのですね.効率を優先させない生き様がカッコ良いです.芹生のキタガミトビケラは巣に杉の葉っぱなどをつけていましたが,普通は砂粒と木切れみたいなもので作ります.弓削川にもいましたが,そちらは普通でした.
 渓流ではやや暗い所に多い気がします.みつけるとつい,「お前は他の生き方を選べなかったのかい?」と問いかけたくなります.
 写真は左が上流,腕をいっぱいに広げたキタガミトビケラです.フラッシュ撮影です.ブレててすみません.

2011年10月13日木曜日

エポキシコート

 今製作中のラッピングのエポキシコートが終わった所です。
 僕の場合、完全に糸目が消えるようにエポキシを乗せるわけですが、この前のイベントで「アメリカ人は糸目が残ってないとダメ」という話を聞きました。僕は、こうするのが当たり前だと思ってずっと作ってきたので、結構意外でした。まあ、アクションに求めるものもだいぶ違うようですから、そのくらいは特別なことではないのかも知れませんね。

 と言うことで、明日は宮城鬼首の荒雄川C&Rへ遠征です。デカイの釣れると良いなー

2011年10月11日火曜日

正確なキャストはグリップから始まる。


正確なキャストはロッドを真っすぐあげ、真っすぐ下ろすことによって実現する。
言葉にすればとても簡単なこと。
しかし、この簡単なことを出来る人は少ない。
特にベイトキャスティングリールを使う場合が難しい。
基本としてリールを90度内側に傾けて投げる。
構えの時点で90度になっていてもロッドを振り上げる段階で開き始める。
次に90度に戻そうとして絞る動きが入ってしまう。
結果、狙ったポイントに入らない。

これはグリップが悪いのだ。
現在、主流のグリップは軽量化を最優先して開発されている。
軽くすれば、楽なんだからみんな幸せ、という発想ではないだろうか?
しかし、キャストをする人間の手首は進化していない。
キャストの基本は昔から変わらない。

手首をリラックスさせた状態で90度に傾けられるグリップが必要なのだ。
キャストの始まりから終わりまでリラックスした状態が維持されるグリップがいい。
手本はあった。
アメリカのフェザーウェイト社が作っていたチャンピオングリップである。
リールを乗せる部分がロッドより下にくる設計がよかった。
そういうグリップをオフセットグリップというが、他社の同じようなグリップに
比べても下がり方が大きかった。
それがよかった。

しかし、50年以上前に基本的な設計をされたグリップである。
現代に使うには、いろいろと問題があった。
だから、私たちが作った。
フェザーウェイト社の設計者が今も生きていたら、こういうグリップを作っただろう、
という想像を基準に設計した。



釣りをしていないときには愛着を感じ、釣りをしている最中には存在を忘れる
グリップが望ましい。
何にも考えず正確なキャストが出来るグリップが最高なのだ。

そのグリップが所有感を満たせるものであれば尚更いい。

2011年10月10日月曜日

質問へのお答え






なおとです.皆さんお疲れ様でした.今帰りました.質問へのお答えです.
1.オオヤマカワゲラ
そちらはニシオオヤマカワゲラとヒメオオヤマカワゲラの分布域でもありますが,腹部の模様が少し異なります.また,ヒメ・ニシオオヤマカワゲラは中流域から下流域に棲息するので,間違いないと思います.よく似たトウゴウカワゲラとは肛門鰓の有無(オオヤマ属は肛門鰓がある)と腹部の模様で見分けます.クライミングハッチですが,岸から数メートル這い上がってからハッチします.ハッチ時期は7月です.成虫のサイズはサーモンフックの#6くらいです(日本ではそんなドライフライフィッシングをする人はいないと思いますけれども).
2.オオクラカケカワゲラ
クラカケカワゲラ属の幼虫の見分けはとても難しいのですが,アマゴ水域だとこれだと思います.日本最大のカワゲラです.ハッチ時期は5から10月でだらだら出てきます.成虫のサイズはこれもサーモンフック#6くらいだと思います.これもクライミングハッチですが,水から5cmくらいでハッチします.でもダイレクトハッチあるいは水面羽化もあると言われています.
3.トゲマダラ属です.写真からははっきりわかりませんが,ミツトゲマダラカゲロウだと思います.ミツトゲだとハッチ時期は5-7月,成虫の大きさはフックサイズで#12くらいだと思います.トゲマダラ属は水面羽化が有名ですが,クライミングハッチ以外何でも出来ます.基本はダイレクトハッチです.
4.チラカゲロウ
これは他に似ている種類はあまりないスイマータイプのニンフです.前脚の形が特徴的です.ハッチ時期は多かれ少なかれほぼ一年中ハッチしていると思います.トップシーズンは6-7月です.成虫の大きさは,フックサイズ#10-12くらいです.クライミングハッチですが水際でハッチするのでよく落ちます.
5.オオクママダラカゲロウ
クロマダラカゲロウにも似ています.また中心線がない個体は他のマダラカゲロウともよく似ているので注意が必要です.ハッチシーズンは3-5月で,成虫の大きさは#14-12 くらいです.成虫はシリナガマダラカゲロウと凄くよく似ています.シリナガは止水から緩流域にいますが,こちらは平瀬にいます.トゲマダラと同じくダイレクトハッチから水面羽化です.
なんだか写真の順番がばらばらですが,どれかわかるでしょうか?
なおと(写真:なおと父)

なおとくんへの公開質問

美山・佐々里川の水生昆虫ですが、名前わかりますか?




2011年10月7日金曜日

フックも作っちゃった。

オリジナルフックを作っています。
もう3型作りました。


オリジナルでルアーを作っているのですが長く作っていると
パーツもオリジナルにしたくなり、ついにはフックまで作ってしまったという訳です。

日本は世界に誇る釣り針の産地であり、しかも一番の産地である東条町は
すぐ近くなのです。

最初に作ろうと思った時はインターネットも普及していない頃でしたから
東条町の全ての釣り針屋さんを訪問しました。



ルアー用の針を作っているところが少なくて泣きそうになりながら
最後に訪れた会社で作ってもらえることになりました。

釣りスタイルはどんどんと進化しています。
釣り針も進化していくべきでしょう。

そして特徴を出した釣り針を作れるのは小さな会社です。
みなさん、オリジナルフックを作ってみませんが?

ミニマム数量は1万本です。

2011年10月6日木曜日

コマーシャル・フライ・タイヤーの窪田です。


はじめまして。
「コマーシャル・フライ・タイヤー」のKYOTO FLYの窪田と申します。
「コマーシャル・フライ」とは「完成品フライ」「売りフライ」のこと。
つまり、
私が生業としている「コマーシャル・フライ・タイヤー」とは
完成品フライを製作している人間、ということになります。
,
フライは主にネットで販売しているのですが、
佐々里川の「スペースウッド」さんや
「嵐山フィッシングエリア」さんでも販売してもらっているので、
私のフライをご覧になられた方もおられるかもしれませんね。
,
さて、「Fishing Lodge」は
「釣り道具を作る人たちの雑談」ということなので、
弊社のブログではあまり語らない、
フライの製作に関するあれこれを書いていこうと思っています。
           、
まずは、「ハックル」 について。
             、
写真のように私はドライフライにはサドルハックルを使っています。
現在のサドルハックルは品質が高く、
フライに仕上げてしまうとネックハックルと見分けが付かないぐらいです。
         、
では、「なぜサドルハックルを使っているのか?」
といいますと、
「同サイズのフライを大量に巻かなければならない」からです。
    、
「ネックハックル」だとせいぜい1サイズ30本ぐらいしか巻けません。 
しかし「サドルハックル」だと数百本も巻けます。
これは品質の安定に繋がります。(もちろんコストパフォーマンスもありますが・・・) 
   、    
ただし「サドルハックル」はせいぜい2サイズぐらいのドライフライしかまけません。
ですから、
このハックルは#16~#14用、
このハックルは#12~#10用、
それを各色揃えると写真のようにどんどんハックルケープが増えてしまうのです。
      、
趣味でフライを巻かれる方はネックのほうがお得ですよ!
  

久しぶりに フェルール作った


7f#4/2p用のクラッシックと 
7同じく3p用の ショート です 
何となくこの感じが好き/
さらに後付けすれば 
このサイズを踏まえたアクションが好き!
細めの竿に マッチする 
まあ なんとでも言える
ようは 貴方のお気に入りならそれで良い
注射針屋さんでパイプを作ってもらって 
重ね合わせて作った時期があります。

雄は ストレートのパイプに
バーニッシュで段をつけると 見た目ステップダウンのフェルールに見えます。 

これは 賢いアメリカの大御所がやってました。 
でも でも 今の時代削り出すから良いのかも・・・

2011年10月5日水曜日

秋の記憶


秋の晴天、午後のスピナーフォール、

釣り人の事情なんて関係なく、自然の営みは続いているわけで・・・

使い方がよくわからないまま、アップしました。
記事になっている = 間違ってなかった、ってことですよね(笑)


Posted by Picasa

なぜなぜ 作り続けるの?

作ってしまったのだから 
止めるのも もったい・・・ 
このパーツを 切粉から探し出すのが一苦労/
だいたい10%は 回収不能・・・
プレートはプレスで抜いてます
フレームやフットは削り出し〜
勿論 ネジやギアーも切っているのだ 
やっぱり「自分が最も信用出来て安い」
さらに 妥協じゃなくて  あきらめがつく・・・

2011年10月4日火曜日

小さなガイドをめぐる大きな問題。



6フィート程度のルアーロッドでガイドを7個つける。
細長いブランクに金属製のガイドは相当目立つ存在である。

私がよく使ったのはアメリカの古いロッドに付けられていた
Perfection社やMildrum社の金属製ガイドであった。

しかし、ポリエチレン繊維で作られたPEラインが出現すると
金属製ガイドに傷をつけるようになった。
安全なガイドは富士工業製のSICリングが入ったガイドしかない状況であった。

性能はいい。
でも、色気がない。
だから作ってくれる人を探すことにした。


細く薄い真鍮板を曲げ、SICリングを包む。
ステンレス製の針金を手で曲げ、リングを支える足を作る。
真鍮で包まれたSICリングとステンレス製の足をロウ付けで接着する。
そこまで作ったものをメッキにかける。

この工程を日本で行っている。

ガイドは小さなパーツである。
しかし、イメージの合わないものは使えない。

ないものは作る。
難しいことだけど、不可能ではないのだ。
ラベルもつくってみた、、、。
ヤマメちゃんの箱庭。

京都へ持ってくやつ
これでおしまい。