ノードレスロッドは、竹の節を切り落とし、短い竹片をつないで作ります。
右の写真はそのつないだ位置のアップです。バットはほとんどつなぎ目が見えませんが、左のティップには斜めに色の違う所があるのでわかると思います。
今回の竿は7'10"とちょっと長めです。つないだ竹片は1スプリット当たり4本。都合48本の竹片をつないだことになります。
僕はつないだ位置が目立たないようにしたいと思うのですが、火入れ時に色が付いてしまったりして、このように目立ってしまう所が出来てしまいます。できればつなぎ目全部が目立たないようにしたいものです。
ノードレスロッドは、節が無いので、見た目が凄くスマートで綺麗なブランクです。が、その美しさは作られた美しさとでも言いますか、やはり自然の美しさとは異質のものだと思います。竹は節があってこそと思いますね。
じゃあなんで節無しの竿を作るの?と言われそうですが、これにはやむにやまれぬ事情がありまして・・・ノードレスは真竹でしかやりません。真竹は竹によって加熱したときに節が黒ずんでしまうものがあります。どういう竹がそうなるのかがわからないので、黒ずむかどうかは火入れしてみないとわからないんです。なので、思い切って節を取ってしまえ!という訳ですね。何が何でもノードレスって訳じゃないんです。と言うか、やらずに済むなら普通に節有りの竿作りたいです。だってその方が楽ですもん。(笑)
ノードレスロッドと普通のロッドでは、アクションは変わりますか? また耐久性はどうですか?
返信削除ノードレスの方が若干柔らかくなると思います。
返信削除一説には、火入れによって強度が増すのは節の部分だけという話もありますので、節が無ければ弱くなるということになります。
が、それが本当なのかどうかはわかりません。ただ、同テーパーの竿なら、節無の方が幾分やわらかいな、と感じます。
強度については、スプライス部の接着がしっかりと出来ていれば、問題ないのではないでしょうか。僕が作った竿で、スプライス部が剥離したという現象はありません。まあ、まだ2年ぐらいのモノなんで、これからどうなるかは不明ですが。
竹竿が折れる場合、節がらみが多いです。そういう意味では節のないノードレスの方が折れにくいと言う可能性もありますね。
「竹竿が折れる場合、節がらみが多い」等々、ビルダーのみなさんにとっては当たり前のことなのかもしれませんが、私にとっては「ほお~」と感心させられることばかりです。
返信削除同テーパーで
「トンキンケーンの節あり」と
「和竹のノードレス」
を振り比べたら・・・
ローカーボン、ハイカーボンぐらい違うのか?・・・
なんて、妄想しています。
節は繊維の連続性が途切れる部分なので、しなやかさに欠けるんでしょう。
返信削除なので、変な力がかかった時にパキっと行ってしまいやすいんですね。
同テーパーで作った場合、硬い、柔らかいという次元とは別の現象が起きます。
トンキンよりもパワーファイバーが細く少ない真竹で、トンキンと同じテーパーにすると、ティップが極端に弱い竿になってしまいます。相対的にバットが強く感じることにもなりますが。
逆をやったことはありませんが、真竹でちょうど良いテーパーをトンキンで作ったら、おそらく棒を振ってるような感覚になるんじゃないでしょうか。(笑)
う〜ん そう言われると・・・
返信削除GENさんって しかりした裏付け理論があるんですね!
私は 最近まで 何でか」は 考えなかったです
はなしは 変わりますが
「何処にもひっかかってないのに キャスティング中に折れた!」
って何度も折って 怒ってる人いませんか?
ティップが折れる原因のほとんどは せっかちな釣り人が
ラインをトップガイドから十分出さずに竿を振り回した結果・・・
ガイドとガイドの間で出来たラインのたるみに ラインが飛び込み〜
結ばってるのに 引っ張るから折れるんじゃい!
節の話は、いろんな人がそう言うことを言ってるんで、
返信削除そう言うモノなんだろうと思ってるだけですけどね。
でも、竹を折ってみると、節間はメリメリっと繊維が
ささくれるように折れますが、節の部分はパキン!と
綺麗に折れちゃいますから、間違いないと思います。
折れる原因はイロイロありますが、釣ってて折れるっていうのは
滅多に無いですよね。車のドアに挟んだとか、転んで折っちゃったとか。
シルクラインだと、ものすごい勢いでティップに絡む時があるんですが
あの状態だと、グラファイトでもポッキリいきますね。(笑)